調教師試験に14回落ちた男がダービートレーナーになるまで

開成調教師 安馬を激走に導く厩舎マネジメント (競馬王新書16)
開成調教師 安馬を激走に導く厩舎マネジメント (競馬王新書16)

ディープブリランテでダービーを制し、翌週の安田記念でもグランプリボスを2着と飛ぶ鳥を落とす勢いの矢作厩舎。
この矢作厩舎強さの秘密を本人が自ら著したのが「開成調教師」です。

父親が大井競馬の調教師という家庭に育ち、神童と言われた少年時代から落ちこぼれとなった名門開成中・高時代、そして14回もの調教師試験へのチャレンジなどその半生から、スーパーホーネットとの出会いなど調教師としての哲学までを網羅した一冊です。

近年メキメキと実績を残すようになった裏側がこの本を読むとわかります。


矢作厩舎の経営哲学


矢作厩舎のモットーは「よく稼ぎ、よく遊べ

厩舎開業当初、スタッフに対して「一銭でも多くぶんどってこい!」とブチ上げたように、預けた馬主へ対して一銭でも多く返すことを徹底してる厩舎です。賞金を少しでも多く稼ぐためには一切の妥協を許しません。

だから、状態が良ければ連闘も積極的に行いますし、使えるときにはどんどんと使います。出走数も3年連続で年間400レースを超えています。

一方で、矢作厩舎は中小企業と言い、自身の移動にかかる費用は航空会社の株主優待券を買って使うなど、コストカットの意識を非常に高く持っています。

手厚く保護された環境にあると言われる競馬サークルの中で、こうした経営哲学は競馬サークルとは縁遠い一般ファンにとっても共感でき、ファンを大切にする姿勢がよく伝わってきます。

当初はなかった社台との関係


矢作厩舎が開業したのは平成17年3月。
馬は解散した松永善晴厩舎から引き継ぐのですが、そこに社台の馬は0

調教師というのは馬の引き継ぎの時というのは馬主と関係を持つ最大のチャンスなんだそうですが、矢作厩舎では競馬サークルでは最重要顧客となる社台グループとの関係を築くことがスタート時にはできなかったことになります。

しかし、今年ダービーを勝ったディープブリランテは社台グループのサンデーレーシングの馬。
当初はなかった社台とのルートをしっかりと築いて、ダービー制覇までこぎ着けたという訳です。

本書ではスーパーホーネットまでの記述しかありませんが、ここで築き上げた実績が社台との関係を築いたということは想像に難くないです。

一般的な社会とは隔絶されたムラである競馬サークルにいながら一般的な社会感覚を持った矢作厩舎。
ただ、現実ばかりを追うだけでなく常に海外を意識し、挑戦し続けるドリーマーでもあります。

ここまでの道程を知ると、よりディープブリランテを応援したくなることうけあいの一冊です。

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